遺言は、自筆証書、公正証書又は秘密証書によってしなければならない。ただし、特別の方式によることを許す場合は、この限りでない。
この条文の過去問 1問
正しい。死因贈与には遺言の方式に関する規定は準用されず、契約として当事者の合意のみで成立する(最判昭32.5.21)。
554条は、贈与者の死亡によって効力を生ずる贈与については、その性質に反しない限り遺贈に関する規定を準用すると定める。しかし判例は、遺言の方式に関する規定は死因贈与に準用されないとした(最判昭32.5.21)。遺贈は遺言者だけでする単独行為であり、遺言者の死後にはその真意を確かめようがないので、厳格な方式が求められる。これに対し死因贈与は、贈与者と受贈者の意思表示が合致して成立する契約であり、当事者の間で意思が確かめられているので、遺言の方式を求める理由がない。したがって、死因贈与は贈与の一種として当事者の合意のみで成立し(549条)、書面は要らない。肢は正しい。死因贈与は遺贈と同じく生前いつでも撤回でき、その撤回にも遺言の方式は要らない。

贈与者の死亡によって効力を生ずる贈与については、その性質に反しない限り、遺贈に関する規定を準用する。
- 方式:死因贈与は不要式の契約。遺贈は遺言の方式に従う単独行為
- 能力:死因贈与は行為能力の問題になる。遺贈は15歳から遺言でできる(961条)
- 撤回:どちらも生前いつでも撤回できる。死因贈与の撤回に遺言の方式は要らない
- 負担付きの場合:受贈者が生前に負担の全部又はそれに類する程度を履行すれば、特段の事情がない限り死因贈与は撤回できない






















