相続は、死亡によって開始する。
この条文の過去問 1問
正しい。普通失踪の宣告を受けた者は7年の期間が満了した時に死亡したものとみなされる(31条)ので、CはAの死亡より前に死亡したことになり、Cの子FGが代襲して(887条2項)、Aの相続人はBDFGとなる。
30条1項は、不在者の生死が7年間明らかでないときは、家庭裁判所は利害関係人の請求により失踪の宣告をすることができると定め、31条は、失踪の宣告を受けた者は7年の期間が満了した時に死亡したものとみなすとする。死亡とみなされる時点は、宣告の時ではなく期間満了の時であるから、宣告がAの死亡後にされても、Cの死亡はAの死亡より前にさかのぼることになる。そうすると、CはAの相続の開始以前に死亡したことになり、887条2項によりCの子FとGが代襲して相続人となる。AとCの間では、相続の開始の時に相続人が生存していなければならないという同時存在の原則により、CがAを相続することはない。被相続人Aの配偶者Bは常に相続人となり(890条)、子Dも相続人である(887条1項)。したがって、Aの相続人はBDFGであり、本肢は正しい。

不在者の生死が七年間明らかでないときは、家庭裁判所は、利害関係人の請求により、失踪の宣告をすることができる。/前条第一項の規定により失踪の宣告を受けた者は同項の期間が満了した時に、同条第二項の規定により失踪の宣告を受けた者はその危難が去った時に、死亡したものとみなす。
- 常に相続人:配偶者(890条)
- 第1順位:子(887条1項)。養子に行った子も実親の相続人となる(普通養子)
- 代襲原因(887条2項):相続開始以前の死亡(同時死亡を含む)、欠格、廃除。相続の放棄は含まれない
- 失踪宣告(31条):普通失踪は7年の期間満了時に死亡とみなす
- 祭祀財産の承継者(897条):相続人の地位とは別


