次に掲げる者は、親族とする。六親等内の血族配偶者三親等内の姻族
1 六親等内の血族
2 配偶者
3 三親等内の姻族
この条文の過去問 15問
誤り。違うのは「甲にはAに対する脅迫罪が成立する」の部分である。脅迫罪の加害の対象は相手方本人とその親族に限られ(222条1項、2項)、親友に対する加害の告知は当たらない。
222条1項は、相手方本人の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知する場合を処罰し、同条2項は、相手方の「親族」のこれらの法益に対し害を加える旨を告知する場合を処罰する。加害の対象として条文が挙げるのはこの二つだけである。本人以外の者への加害の告知によっても相手方の意思決定の自由は脅かされ得るが、刑法は、その範囲を親族に限ることで処罰の範囲を明確にしている。ここにいう親族は民法上の親族をいい、配偶者の兄弟のような姻族は含まれるが、親友、恋人、内縁の配偶者は含まれない。罪刑法定主義の下で、「親族」を親しい関係にある者一般にまで広げて読むことはできないからである。甲がAに告げたのは、Aの親友であるBを殺すという内容であり、A本人に対する加害でも、Aの親族に対する加害でもない。したがって、Aがこれによって畏怖したとしても、甲にAに対する脅迫罪は成立しない。

親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。
- ["本人(222条1項)", "相手方本人の生命、身体、自由、名誉又は財産"]
- ["親族(222条2項)", "相手方の親族の生命、身体、自由、名誉又は財産。妻の実兄は含まれ、親友・内縁の妻は含まれない"]
- ["法人", "会社の営業に対する加害を告げても、会社に対する脅迫罪は成立しないと解されている"]
誤り。違うのは「1親等の姻族である」の部分である。配偶者は血族・姻族とは別の親族として挙げられており(725条2号)、姻族ではなく親等もない。
725条は、親族を六親等内の血族(1号)、配偶者(2号)、三親等内の姻族(3号)と定め、配偶者を血族とも姻族とも別の独立した親族として挙げている。姻族は、婚姻をなかだちとして、夫婦の一方と他方の血族との間に生じる関係であり、自分の配偶者そのものは姻族に当たらない。また親等は親族の間の世代数を数えて定めるもので(726条)、夫婦は世代を隔ててつながる関係ではないので、配偶者との間に親等はない。したがって、配偶者を1親等の姻族とする本肢は、姻族に当たるとする点でも、親等があるとする点でも誤っている。自分にとって1親等の姻族に当たるのは、配偶者の父母や配偶者の連れ子、自分の子の配偶者などである。

次に掲げる者は、親族とする。
一 六親等内の血族
二 配偶者
三 三親等内の姻族
- 親族は、六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族である
- 配偶者は血族でも姻族でもなく、親等もない
- 姻族は、自己の配偶者の血族と、自己の血族の配偶者に限られる。配偶者の血族の配偶者(妻の姉の夫など)や、夫婦それぞれの親どうしは姻族ではない
- 養子縁組前に生まれた養子の子と養親の間には親族関係が生じない(727条・大判昭7.5.11)
正しい。姻族は配偶者の血族と自己の血族の配偶者に限られ、配偶者の姉の夫はそのどちらでもないので、親族ではない(725条)。
725条3号の姻族は、婚姻をなかだちとして、夫婦の一方と他方の血族との間に生じる関係であり、自分と配偶者の血族との間、自分の血族とその配偶者との間に限って生じる。配偶者の血族のさらに配偶者のように、婚姻が二重にはさまる関係には姻族関係は生じない。本肢についてみると、配偶者の姉は配偶者の2親等の血族なので、自分にとっては2親等の姻族として親族に当たる。しかし、その姉の夫は、自分の血族でも配偶者の血族でもなく、自分の血族の配偶者でもない。したがって、血族・配偶者・姻族のどれにも当たらず、親族ではない。日常生活では親戚と呼ばれることが多い関係であるが、民法上は親族関係が生じない。

次に掲げる者は、親族とする。
一 六親等内の血族
二 配偶者
三 三親等内の姻族
- 親族は、六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族である
- 配偶者は血族でも姻族でもなく、親等もない
- 姻族は、自己の配偶者の血族と、自己の血族の配偶者に限られる。配偶者の血族の配偶者(妻の姉の夫など)や、夫婦それぞれの親どうしは姻族ではない
- 養子縁組前に生まれた養子の子と養親の間には親族関係が生じない(727条・大判昭7.5.11)
誤り。違うのは「互いに親族である」の部分である。妻の親と夫の親との間には夫婦がはさまるだけで、血族でも姻族でも配偶者でもないので、親族ではない(725条)。
親族になるのは、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族に限られる(725条)。姻族関係は、夫婦の一方と他方の血族との間に生じるにとどまり、間に夫婦がはさまる関係には及ばない。妻の親から見ると、娘の夫である夫は、自分の血族である娘の配偶者なので1親等の姻族に当たる。しかし、その夫の親は、妻の親にとって、自分の血族でも、自分の配偶者の血族でも、自分の血族の配偶者でもない。夫の親から見た妻の親も同じである。両者の間には夫婦という関係がはさまっているだけで、婚姻をなかだちとする姻族関係は生じない。したがって、妻の親と夫の親は互いに親族ではなく、親族であることを前提とする扶養義務などの規律も及ばない。

次に掲げる者は、親族とする。
一 六親等内の血族
二 配偶者
三 三親等内の姻族
- 親族は、六親等内の血族・配偶者・三親等内の姻族である
- 配偶者は血族でも姻族でもなく、親等もない
- 姻族は、自己の配偶者の血族と、自己の血族の配偶者に限られる。配偶者の血族の配偶者(妻の姉の夫など)や、夫婦それぞれの親どうしは姻族ではない
- 養子縁組前に生まれた養子の子と養親の間には親族関係が生じない(727条・大判昭7.5.11)
誤り。違うのは「母は、家庭裁判所に対し、親権者の変更を請求することができない」の部分である。子の利益のため必要があるときは、家庭裁判所は子又はその親族の請求で親権者を変更でき、母は子の親族として請求できる(819条6項)。
819条6項は、子の利益のため必要があると認めるときは、家庭裁判所は、子又はその親族の請求によって、親権者を変更することができると定める。親権者が協議で定められたか、裁判所が定めたかを問わない。親権は子の利益のために行使されるものであるから、いったん決めた後でも、事情が変わって子のためにならなくなれば改められるようにしておく必要があるからである。母は子の一親等の血族であり、子の親族に当たるので、親権者の変更を家庭裁判所に請求できる。協議で定めた親権者を変更するかどうかを判断するときは、協議の経過やその後の事情の変化などが考慮される(同条8項)。肢は母が親権者の変更を請求できないとしており、誤っている。

子の利益のため必要があると認めるときは、家庭裁判所は、子又はその親族の請求によって、親権者を変更することができる。
正しい。222条2項の「親族」は民法上の親族を指し、内縁の妻はこれに含まれないから、内縁の妻Bに害を加える旨の告知では甲に脅迫罪は成立し得ない。
脅迫罪(222条)は、害悪の告知の対象を限定しており、1項は相手方本人の生命、身体、自由、名誉又は財産、2項はこれに加えて相手方の「親族」の生命、身体、自由、名誉又は財産に対する害悪の告知だけを処罰する。本人以外の第三者への加害の告知は、その第三者が親族に当たる場合に限って脅迫罪になるという限定が付いているのである。ここでいう親族は刑法に定義が無いので民法によることになり、六親等内の血族、配偶者及び三親等内の姻族を指す(民法725条)。内縁の配偶者は婚姻の届出を欠く以上「配偶者」ではなく、民法上の親族に含まれない。夫婦同様の生活実体があっても、罪刑法定主義のもとで被告人に不利益な類推解釈は許されないから、内縁の妻を222条2項の親族に読み込むことはできない。また、Bを酷い目に遭わせるという告知は、A自身の生命・身体などに対する害悪の告知ではないから、1項にも当たらない。したがって、BがAの内縁の妻であった本肢では甲に脅迫罪は成立し得ず、本肢は正しい。これに対し、Bが法律上の妻であれば2項の親族に当たり、脅迫罪が成立し得る。

親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。
- ["本人(222条1項)", "相手方本人の生命、身体、自由、名誉又は財産である"]
- ["親族(222条2項)", "相手方の親族の生命、身体、自由、名誉又は財産である。妻の実兄は含まれ、親友・内縁の妻は含まれない"]
- ["法人", "会社の営業に対する加害を告げても、会社に対する脅迫罪は成立しないと解されている"]
正しい。222条2項の「親族」は民法上の親族を指し、内縁の妻はこれに含まれないから、内縁の妻Bに害を加える旨の告知では甲に脅迫罪は成立し得ない。
脅迫罪(222条)は、害悪の告知の対象を限定しており、1項は相手方本人の生命、身体、自由、名誉又は財産、2項はこれに加えて相手方の「親族」の生命、身体、自由、名誉又は財産に対する害悪の告知だけを処罰する。本人以外の第三者への加害の告知は、その第三者が親族に当たる場合に限って脅迫罪になるという限定が付いているのである。ここでいう親族は刑法に定義が無いので民法によることになり、六親等内の血族、配偶者及び三親等内の姻族を指す(民法725条)。内縁の配偶者は婚姻の届出を欠く以上「配偶者」ではなく、民法上の親族に含まれない。夫婦同様の生活実体があっても、罪刑法定主義のもとで被告人に不利益な類推解釈は許されないから、内縁の妻を222条2項の親族に読み込むことはできない。また、Bを酷い目に遭わせるという告知は、A自身の生命・身体などに対する害悪の告知ではないから、1項にも当たらない。したがって、BがAの内縁の妻であった本肢では甲に脅迫罪は成立し得ず、本肢は正しい。これに対し、Bが法律上の妻であれば2項の親族に当たり、脅迫罪が成立し得る。

親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。
- ["本人(222条1項)", "相手方本人の生命、身体、自由、名誉又は財産である"]
- ["親族(222条2項)", "相手方の親族の生命、身体、自由、名誉又は財産である。妻の実兄は含まれ、親友・内縁の妻は含まれない"]
- ["法人", "会社の営業に対する加害を告げても、会社に対する脅迫罪は成立しないと解されている"]
誤り。違うのは「EはAの親族である」の部分である。姻族は配偶者の血族と血族の配偶者に限られ、妻の姉の夫であるEはそのどちらにも当たらないから、Aの親族ではない。
725条は、六親等内の血族、配偶者及び三親等内の姻族を親族とすると定める。姻族とは、配偶者の血族と、血族の配偶者をいい、血族の配偶者どうしや、姻族のさらにその配偶者との間には姻族関係は生じない。Aからみると、妻Bは配偶者であり、Bの姉Cは配偶者の血族であるから二親等の姻族として親族に当たる。しかし、EはそのCの配偶者であり、Aの血族でもなければ、Aの配偶者Bの血族でもない。AとEの関係は、姉妹であるBとCのそれぞれの配偶者どうしという関係にとどまり、725条のどれにも当たらない。姻族の範囲をどこまでも広げれば、互いに知らない者どうしにまで親族としての権利義務を負わせることになるから、配偶者の血族と血族の配偶者までに限ったのである。したがって、EはAの親族ではなく、本肢は誤りである。

次に掲げる者は、親族とする。一 六親等内の血族 二 配偶者 三 三親等内の姻族
- 親族(725条):六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族
- 姻族:配偶者の血族と血族の配偶者だけ。血族の配偶者どうし(妻の姉の夫など)は姻族でない
- 法定血族(727条):養子縁組の日から生ずる。縁組前に生まれた養子の子は養親の親族にならない
- 姻族関係の終了(728条):離婚で当然に終了。配偶者の死亡では生存配偶者の意思表示で終了
- 婚姻の禁止(734条・735条):直系血族・三親等内の傍系血族・直系姻族。傍系姻族とは婚姻できる
- 扶養(877条):直系血族・兄弟姉妹は当然に。三親等内の親族は特別の事情があれば審判で
正しい。養子と養親の間の血族関係は縁組の日から生ずるから(727条)、縁組前に生まれていた養子の子Gと養親Aの間には親族関係が生じない(大判昭7.5.11)。
727条は、養子と養親及びその血族との間においては、養子縁組の日から、血族間におけるのと同一の親族関係を生ずると定める。親族関係が生ずるのは縁組の日からであるから、その効果は縁組の時に養子がすでに持っていた血族にさかのぼっては及ばず、縁組の前からいた養子の血族と養親との間には親族関係は生じない。判例も、縁組前に生まれていた養子の子と養親との間には親族関係を生じないとしている(大判昭7.5.11)。本問では、AとFは縁組によって一親等の血族となり親族に当たるが、縁組の前からいたFの子Gは、Aとの間に血族関係を取得しない。また、GはAの配偶者Bの血族でも、Aの血族の配偶者でもないから、姻族にも当たらない。したがって、GはAの親族ではなく、本肢は正しい。これに対し、縁組の後に生まれたFの子であれば、Aの孫として血族となる。

養子と養親及びその血族との間においては、養子縁組の日から、血族間におけるのと同一の親族関係を生ずる。
- 親族(725条):六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族
- 姻族:配偶者の血族と血族の配偶者だけ。血族の配偶者どうし(妻の姉の夫など)は姻族でない
- 法定血族(727条):養子縁組の日から生ずる。縁組前に生まれた養子の子は養親の親族にならない
- 姻族関係の終了(728条):離婚で当然に終了。配偶者の死亡では生存配偶者の意思表示で終了
- 婚姻の禁止(734条・735条):直系血族・三親等内の傍系血族・直系姻族。傍系姻族とは婚姻できる
- 扶養(877条):直系血族・兄弟姉妹は当然に。三親等内の親族は特別の事情があれば審判で
正しい。夫婦の一方が死亡しても姻族関係は当然には終了せず、生存配偶者が終了させる意思を表示したときに終了する(728条2項)。
AとBの姉Cは、Aからみて配偶者の血族であるから二親等の姻族であり、三親等内の姻族として親族に当たる(725条3号)。姻族関係がいつ終わるかは、離婚の場合と夫婦の一方が死亡した場合とで違う。離婚したときは、当事者の意思と関係なく姻族関係は当然に終了する(728条1項)。これに対し、夫婦の一方が死亡した場合は、生存配偶者が姻族関係を終了させる意思を表示したときに終了する(同条2項)。配偶者が亡くなった後も、生存配偶者がその親族との関係を続けたいと考えることは多いから、関係を終わらせるかどうかを生存配偶者に選ばせたのである。この意思表示をできるのは生存配偶者だけであり、姻族の側から終わらせることはできない。したがって、Bが死亡しても、Aが姻族関係を終了させる意思表示をしない限り、AとCの親族関係は続き、本肢は正しい。

姻族関係は、離婚によって終了する。2 夫婦の一方が死亡した場合において、生存配偶者が姻族関係を終了させる意思を表示したときも、前項と同様とする。
- 親族(725条):六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族
- 姻族:配偶者の血族と血族の配偶者だけ。血族の配偶者どうし(妻の姉の夫など)は姻族でない
- 法定血族(727条):養子縁組の日から生ずる。縁組前に生まれた養子の子は養親の親族にならない
- 姻族関係の終了(728条):離婚で当然に終了。配偶者の死亡では生存配偶者の意思表示で終了
- 婚姻の禁止(734条・735条):直系血族・三親等内の傍系血族・直系姻族。傍系姻族とは婚姻できる
- 扶養(877条):直系血族・兄弟姉妹は当然に。三親等内の親族は特別の事情があれば審判で
誤り。違うのは「Bの兄Eと3親等の姻族になる」の部分である。姻族は配偶者の血族と血族の配偶者に限られ、Aの父母とBの兄の間には姻族関係が生じない。
725条は、六親等内の血族、配偶者及び三親等内の姻族を親族とする。姻族は婚姻によって生じる親族関係であり、一方の配偶者と他方の配偶者の血族との間、及び自己の血族とその配偶者との間にだけ生じる。婚姻した夫婦を結び目として、そこから一歩だけ広がる関係であり、夫の血族と妻の血族の間に姻族関係は生じない。Aの父母C・Dから見ると、Bは自己の血族である子Aの配偶者であるから一親等の姻族に当たる。しかし、Bの兄Eは、C・Dから見て血族の配偶者のさらに血族であり、配偶者の血族にも血族の配偶者にも当たらない。したがって、C・DとEの間には姻族関係がそもそも生じず、親等を数える余地もないから、三親等の姻族になるとする肢は誤りである。A自身から見れば、Eは配偶者Bの血族であり、Bから兄Eまでの二親等の姻族となる。

次に掲げる者は、親族とする。一 六親等内の血族 二 配偶者 三 三親等内の姻族
- 血族:自然血族(血のつながり)と法定血族(養子縁組・727条)。六親等内が親族
- 配偶者:親族だが血族でも姻族でもなく、親等がない
- 姻族:配偶者の血族と、血族の配偶者。三親等内が親族
- 親等の数え方(726条):直系は世代数、傍系は同一の祖先までさかのぼって下る世代数
誤り。違うのは「Bの兄Eと3親等の姻族になる」の部分である。姻族は配偶者の血族と血族の配偶者に限られ、Aの父母とBの兄の間には姻族関係が生じない。
725条は、六親等内の血族、配偶者及び三親等内の姻族を親族とする。姻族は婚姻によって生じる親族関係であり、一方の配偶者と他方の配偶者の血族との間、及び自己の血族とその配偶者との間にだけ生じる。婚姻した夫婦を結び目として、そこから一歩だけ広がる関係であり、夫の血族と妻の血族の間に姻族関係は生じない。Aの父母C・Dから見ると、Bは自己の血族である子Aの配偶者であるから一親等の姻族に当たる。しかし、Bの兄Eは、C・Dから見て血族の配偶者のさらに血族であり、配偶者の血族にも血族の配偶者にも当たらない。したがって、C・DとEの間には姻族関係がそもそも生じず、親等を数える余地もないから、三親等の姻族になるとする肢は誤りである。A自身から見れば、Eは配偶者Bの血族であり、Bから兄Eまでの二親等の姻族となる。

次に掲げる者は、親族とする。一 六親等内の血族 二 配偶者 三 三親等内の姻族
- 血族:自然血族(血のつながり)と法定血族(養子縁組・727条)。六親等内が親族
- 配偶者:親族だが血族でも姻族でもなく、親等がない
- 姻族:配偶者の血族と、血族の配偶者。三親等内が親族
- 親等の数え方(726条):直系は世代数、傍系は同一の祖先までさかのぼって下る世代数
正しい。257条1項の親族関係は本犯者と盗品等関与罪の犯人との間に必要であり、本犯者の乙は甲と同居する親族なので、甲に盗品等無償譲受け罪が成立するがその刑は免除される。
257条1項は、配偶者との間又は直系血族、同居の親族若しくはこれらの者の配偶者との間で盗品等関与罪を犯した者の刑を免除すると定めている。この親族関係が誰と誰の間に必要かについて、判例は、本犯者と盗品等関与罪の犯人との間に必要であるとしている(最決昭38.11.8)。家族が本犯者をかばって盗品に関わるのはやめるよう期待しにくいという趣旨の規定であるから、親族関係は本犯者との間で見るのであり、被害者と盗品等関与罪の犯人との間に親族関係があっても免除されない。甲は、同居している甥の乙が盗んできた宝石を、盗品であることを知りながら乙から無償で譲り受けている。乙は窃盗の本犯者であり、甲から見て甥は三親等の傍系血族で、同居しているので「同居の親族」に当たる。したがって、甲には盗品等無償譲受け罪(256条1項)が成立するが、本犯者である乙との間に257条1項所定の親族関係があるので、その刑は免除される。免除は犯罪の成立を否定するものではなく、有罪としたうえで刑を科さない処理である。

配偶者との間又は直系血族、同居の親族若しくはこれらの者の配偶者との間で前条の罪を犯した者は、その刑を免除する。
誤り。違うのは「他の一方は、家庭裁判所に対し親権者の変更を請求することができない」の部分である。子の利益のため必要があるときは、子の親族である他の一方も親権者の変更を請求できる(819条6項)。
819条6項は、子の利益のため必要があると認めるときは、家庭裁判所は子又はその親族の請求によって親権者を変更することができると定める。親権者とならなかった父又は母も、子とは一親等の血族であり、離婚によってその関係は変わらないから、ここにいう子の親族に当たる。親権者を協議で定めたか審判で定めたかによって、変更を請求できるかどうかは変わらない。いったん定めた親権者でも、その後の事情によって子の利益にかなわなくなることがあるから、家庭裁判所が子の利益を基準に見直せるようにしているのである。協議で定めた親権者の変更を判断するときは、協議の経過やその後の事情の変更などが考慮される(同条8項)。したがって、他の一方は変更を請求できないとする肢は誤りである。

子の利益のため必要があると認めるときは、家庭裁判所は、子又はその親族の請求によって、親権者を変更することができる。
- 協議上の離婚(819条1項):父母の協議で双方又は一方
- 裁判上の離婚(819条2項):裁判所が双方又は一方
- 子の出生前の離婚(819条3項):母が行う。出生後に協議で双方又は父と定められる
- 協議が調わないとき(819条5項):家庭裁判所が父又は母の請求で審判
- 親権者の変更(819条6項):子の利益のため必要なとき、子又はその親族の請求で家庭裁判所が変更
誤り。違うのは「1親等の姻族である」の部分である。配偶者は親族であるが(725条2号)、血族でも姻族でもなく、親等もない。
725条は、6親等内の血族(1号)、配偶者(2号)、3親等内の姻族(3号)を親族とすると定め、配偶者を血族や姻族とは別の号に掲げている。姻族とは、配偶者の血族と血族の配偶者をいうのであり、婚姻の当事者である配偶者自身は姻族には含まれない。また、726条は、親等は親族間の世代数を数えて定めると規定するが、配偶者は世代を隔てる関係ではなく、婚姻によって結び付いた夫婦という独自の関係であるから、親等を数えることができない。そのため、配偶者は血族でも姻族でもない親族であり、親等はないと解されている。民法の各規定でも、配偶者は親等の付いた親族とは区別して「配偶者」として掲げられている(7条など)。したがって、配偶者を1親等の姻族とする本肢は誤りである。

次に掲げる者は、親族とする。一 六親等内の血族 二 配偶者 三 三親等内の姻族
- 血族:自然血族と法定血族(養子縁組・727条)。6親等内が親族
- 配偶者:親族だが血族でも姻族でもなく、親等がない
- 姻族:配偶者の血族と、血族の配偶者。3親等内が親族
- 親等の数え方(726条):直系は世代数、傍系は同一の祖先までさかのぼって下る世代数















