各人の生活の本拠をその者の住所とする。
この条文の過去問 2問
誤り。違うのは「予定されている定款の目的の範囲内での権利能力が認められる」の部分である。設立登記が成立要件の法人は、登記をして初めて成立し、登記前に権利能力は認められない(33条1項)。
法人はこの法律その他の法律の規定によらなければ成立しない(33条1項)。一般社団法人や株式会社のように、設立の登記をすることによって成立するとされる法人では(一般社団法人及び一般財団法人に関する法律22条、会社法49条)、登記は法人が生まれるための要件であり、単に第三者に対抗するための要件ではない。そのため、定款を作り、機関を置き、実際に団体として活動していても、設立登記がされていなければ法人は成立しておらず、法人格を持たない。34条の目的の範囲は、法人格を持つ者の権利能力の広さを決めるものなので、法人格がなければ目的の範囲内での権利能力を考える前提がない。肢は誤っている。もっとも、団体としての組織を備え、多数決の原則が行われ、構成員が変わっても団体が存続し、代表の方法や財産の管理などが確定しているものは権利能力のない社団として扱われ、その財産は構成員の総有に属する(最判昭39.10.15)。

法人は、この法律その他の法律の規定によらなければ、成立しない。
誤り。違うのは後半の「学生運動歴を秘匿していたことを理由に本採用を拒否することもできる」の部分である。判例は、本採用の拒否は雇入れ後の解雇に当たり、客観的に合理的な理由が存し社会通念上相当として是認され得る場合にのみ許されるとした(最大判昭48.12.12)。
三菱樹脂事件(最大判昭48.12.12)は、企業者は経済活動の一環として契約締結の自由を有し、いかなる者を雇い入れるかを原則として自由に決定できるから、特定の思想、信条を有する者をそのゆえをもって雇い入れることを拒んでも、それを当然に違法とすることはできないとした。本肢の前半はこれに沿う。しかし同判決は、試用期間後の本採用の拒否は留保解約権の行使、すなわち雇入れ後における解雇に当たり、通常の雇入れの拒否と同視することはできないとした。そのため留保解約権の行使は、解約権留保の趣旨、目的に照らして、客観的に合理的な理由が存し社会通念上相当として是認され得る場合にのみ許される。学生運動歴の秘匿についても、それが解雇し得る客観的に合理的な理由となるかどうかを審理すべきであるとしており、秘匿があれば本採用を拒否できるとはしていない。本肢は雇入れの拒否と本採用の拒否を同列に扱っている点で誤りである。

本採用の拒否は、留保解約権の行使、すなわち雇入れ後における解雇にあたり、これを通常の雇入れの拒否の場合と同視することはできない。…留保解約権の行使は、…解約権留保の趣旨、目的に照らして、客観的に合理的な理由が存し社会通念上相当として是認されうる場合にのみ許される

