/ 憲法

違憲審査基準の体系|厳格審査・中間審査・合理性審査

違憲審査基準を体系的に解説。厳格審査・中間審査・合理性審査の使い分け、二重の基準論、三段階審査論を整理します。

この記事のポイント

違憲審査基準は権利の性質と規制態様に応じて使い分けるものであり、二重の基準論を出発点として、厳格審査・中間審査・合理性審査の三段階で整理する。


二重の基準論

精神的自由と経済的自由

自由 審査基準 根拠 精神的自由 厳格な審査基準 民主政の過程に不可欠 経済的自由 緩やかな審査基準 立法裁量が広い

根拠

精神的自由は民主政の過程を支える権利であり、裁判所による厳格な審査が必要(裁判所と立法府の機能的分担)。


三段階の審査基準

厳格審査(strict scrutiny)

要素 内容 適用場面 精神的自由の内容規制・人種差別等 目的審査 やむにやまれぬ利益(compelling interest) 手段審査 必要不可欠な手段(least restrictive means)

中間審査(intermediate scrutiny)

要素 内容 適用場面 内容中立規制・経済的自由の消極規制等 目的審査 重要な利益(important interest) 手段審査 実質的関連性(substantially related)

合理性審査(rational basis review)

要素 内容 適用場面 経済的自由の積極規制等 目的審査 正当な目的(legitimate purpose) 手段審査 合理的関連性(rationally related)

規制目的二分論

消極目的規制と積極目的規制

規制目的 審査基準 判例 消極目的(警察的規制) 厳格な合理性の基準 薬事法距離制限事件 積極目的(政策的規制) 明白性の原則 小売市場事件

審査基準の選択手順

ステップ 内容 1 制約される権利の性質を特定 2 規制の態様(内容規制か内容中立規制か)を分析 3 適切な審査基準を選択 4 目的の審査→手段の審査の順に検討 5 あてはめにより結論を導く

まとめ

  • 二重の基準論が審査基準選択の出発点
  • 精神的自由は厳格審査、経済的自由は緩やかな審査
  • 審査基準は権利の性質と規制態様に応じて選択
  • 規制目的二分論は消極目的と積極目的で基準を変える
  • 答案では審査基準の選択理由を明示することが不可欠

関連記事

#三段階審査 #人権 #憲法 #違憲審査基準

憲法の演習

読んだ内容を、そのまま問題で確かめる

司法試験ブートラボなら、憲法の肢別トレーニング・論証カード・条文ドリルを そのまま続けて演習できます。無料で始められます。

無料でアカウント作成 憲法の肢別トレーニング 憲法の論証カード
App Storeからダウンロード Android版 先行テスター募集中 →
記事一覧を見る

先行テスター募集

Android版アプリを、ひと足先に。

ご要望の多かったAndroid版アプリが完成しました。正式公開に先立ち、先行してご利用いただける方を募集しています。 学習記録や有料プランはWeb版と同じアカウントで、そのまま引き継げます。

  1. 1

    テスターに応募する

    メールで、お使いのGoogleアカウントのメールアドレス(Gmailなど)をお知らせください。 通常1日以内にテスターとして登録し、ご案内をお送りします。

    応募メールを作成する
  2. 2

    テスト版を受け取る

    テスター登録のご案内が届いたら、応募したGoogleアカウントでログインした Android端末で受け取りページを開き、Google Playからインストールします。

    受け取りページを開く
  3. 3

    いつものアカウントでログインする

    Web版と同じメールアドレス・パスワードでログインすれば、学習記録がそのまま表示されます。

「まだご利用いただけません」と表示された場合は、反映待ちの可能性があります。時間をおいて再度お試しいただくか、 info@shiho-bootlab.com までお知らせください。