会社法の論点マップ|出題頻度別に重要論点を総整理
会社法の重要論点を出題頻度別に総整理。設立・株式・機関・資金調達・組織再編の各分野から試験頻出論点を体系的にまとめます。
この記事のポイント
会社法は機関(特に取締役の責任)と株式(特に新株発行の瑕疵)が二大出題分野であり、組織再編と設立がこれに続く。 各分野の論点を出題頻度順に整理し、効率的な学習の指針を提供する。
分野別論点一覧
設立
# 論点 頻度 キーワード 1 発起人の権限の範囲 B 開業準備行為、財産引受け 2 見せ金 B 出資の仮装、填補責任 3 設立無効の訴え C 無効原因、出訴期間株式
# 論点 頻度 キーワード 4 株主平等原則 B 109条、属人的定め 5 譲渡制限株式の譲渡 B 承認手続、相対的無効 6 自己株式の取得 B 財源規制、分配可能額機関
# 論点 頻度 キーワード 7 取締役の善管注意義務 A 経営判断原則 8 利益相反取引 A 直接取引・間接取引、承認 9 423条責任 A 任務懈怠、損害 10 429条責任 A 悪意・重過失、直接損害・間接損害 11 株主代表訴訟 A 提訴要件、和解 12 株主総会決議の瑕疵 A 取消し・無効・不存在 13 取締役の競業避止義務 B 356条1項1号 14 監査役の権限 B 業務監査、違法行為差止め資金調達
# 論点 頻度 キーワード 15 新株発行の差止め A 不公正発行、主要目的ルール 16 新株発行無効の訴え A 無効原因、公開会社と非公開会社 17 有利発行 A 特別決議、公正な価額 18 新株予約権と買収防衛策 B ポイズンピル、ブルドックソース事件計算
# 論点 頻度 キーワード 19 分配可能額と違法配当 B 462条、無過失責任組織再編
# 論点 頻度 キーワード 20 事業譲渡の意義 B 最大判昭40.9.22 21 合併の手続と無効 B 債権者保護手続 22 濫用的会社分割 B 詐害行為取消し 23 株式買取請求権 B 公正な価格学習の優先順位
第1優先(出題頻度A)
取締役の責任(423条・429条)、利益相反取引、経営判断原則、株主総会決議の瑕疵、株主代表訴訟、新株発行の差止め・無効、有利発行
第2優先(出題頻度B)
発起人の権限、株主平等原則、競業避止義務、事業譲渡、組織再編の手続、分配可能額
第3優先(出題頻度C)
設立無効、持分会社、社債
まとめ
- 会社法の最頻出は取締役の責任と新株発行の瑕疵
- 機関分野が配点の約半分を占める
- 判例の正確な理解が必須(特に429条の法的性質、経営判断原則)
- 組織再編は手続の横断的理解が重要
- 設立と計算は基本的知識の確認で足りることが多い
FAQ
Q1. 会社法で最も差がつく論点は?
取締役の善管注意義務と経営判断原則です。具体的事実から注意義務違反を認定する当てはめの質で大きな差がつきます。
Q2. 条文数が多くて覚えきれません。どうすればよいですか?
全条文を暗記する必要はありません。体系的な理解に基づき、主要な条文番号(356条、423条、429条、828条等)を押さえた上で、答案では条文を参照しながら書くことが現実的です。
Q3. 商法総則・商行為も勉強すべきですか?
出題頻度は低いですが、商事留置権と検査通知義務は基本的知識として押さえておくべきです。