刑法の一問一答を使った復習法|正解の理由まで確かめる20分の手順
刑法の一問一答で、答えを覚えただけの状態から抜け出す復習手順を解説。判例・学説の前提確認、誤答の分類、20分の練習例、肢別演習と年度別過去問の使い分けを紹介します。
刑法の一問一答は、○×を答えたあとに「どの前提で、どの部分が、なぜ正しい・誤っているか」を確かめてから解き直すと、復習する箇所を絞れます。正解数だけを増やすより、理由を説明できなかった肢を見つけるために使いましょう。
この記事では、刑法の既習範囲を20分で復習する手順を紹介します。20分や10肢は取り組み方の例であり、全員に適したノルマではありません。刑法全体の学習範囲は刑法短答の攻略法、肢別という形式の基本は肢別トレーニングの進め方で確認できます。
最初に、肢の前提を読む
刑法の問題では、結論だけでなく「どの立場から答えるのか」が問われることがあります。問題文の冒頭や共通の前提を飛ばして、見慣れた結論に○を付けないようにします。
| 問題文の手掛かり | 解く前に確認すること |
|---|---|
| 「判例によれば」 | 自分が覚えた学説ではなく、問われた判例の立場か |
| 「Aの見解によれば」 | Aの見解の内容と、そこから導かれる結論は何か |
| 複数の肢に共通する事例 | 誰の、いつの、どの行為について判断するのか |
| 「常に」「直ちに」などの表現 | 条件を省いて言い切っていないか |
強い表現があるだけで誤りとは決められません。条文・判例・問題で指定された立場に照らして、その表現が適切かを確かめます。
20分の復習を4つに分ける
アプリでも紙の問題集でも、最初は扱う量を小さくします。ブートラボでは刑法の肢別演習を10肢開くことができます。ログインが必要です。初めての方は無料アカウントを作成して始められます。
| 時間の例 | 作業 | 終了時に残すもの |
|---|---|---|
| 0〜5分 | 既習範囲の肢を解き、理由を短く言う | 迷った肢の番号 |
| 5〜12分 | 解説と根拠条文・関連する判例を確認 | 自分の判断との違い |
| 12〜17分 | 解説を隠し、理由を言い直す | まだ説明できない点 |
| 17〜20分 | 次の復習対象を選ぶ | 問題番号と次に見る資料 |
5分で10肢を終える必要はありません。長い事例や学説問題で時間がかかったら、残りの肢を減らして解説確認の時間を確保します。解答数と解説を確かめた数を分けて記録すれば、量だけが増えるのを防げます。
正解した肢も、理由によって扱いを変える
○×が合っていたかと、知識を使って判断できたかは別に確認します。
| 解答時の状態 | 次の扱い |
|---|---|
| 正解し、前提と根拠を説明できた | 次の範囲へ進み、後日の復習に回す |
| 正解したが、見覚えや勘で選んだ | 迷った肢として解説を確認する |
| 誤答し、読み違えた箇所が分かった | 前提や主語を確認して解き直す |
| 誤答し、解説を読んでも分からない | 該当範囲の基本書・講義へ戻る |
アプリ上の正解・不正解だけでは、勘で当たった肢まで区別できない場合があります。その場合は、しおりや自分のメモを併用します。ブートラボの肢別演習にはしおり機能があるので、後で見直したい肢を残せます。
誤答は「次に何をするか」で分類する
誤答ノートに解説を丸ごと写す前に、間違えた原因を一つ選んでみてください。
| 原因 | 記録する例 | 次の作業 |
|---|---|---|
| 前提の読み落とし | 判例の立場を問うのに別の学説で判断した | 問題の指定と解説の立場を照合 |
| 要件の取り違え | 判断に必要な条件を一つ落とした | 根拠条文・定義を確認 |
| 事実の取り違え | 行為者や時点を混同した | 人物と行為を時系列で書く |
| 結論だけの記憶 | 結論は覚えているが理由が出ない | 理由を1〜2文で言い直す |
| 基礎理解の不足 | 用語や説明の意味が分からない | 基本書・講義の該当箇所へ戻る |
一つの肢に複数の原因がある場合もあります。最初は、次の行動につながる原因を優先して書けば十分です。記録の形式は短答式の復習ノートの作り方でも紹介しています。
解き直すときは、答えを思い出す前に理由を言う
復習間隔を一律に固定するより、理解の状態と次に使える時間に合わせて予定を立てます。一例として、当日は不明点の確認、翌日以降の学習枠で解説を隠した解き直し、週末に他分野と混ぜた確認を行います。
解説の文章をそのまま再現する必要はありません。次の枠で説明できるかを試してください。
問題番号・肢:________________
指定された立場・前提:________
私が○/×と考える箇所:________
その根拠:____________________
解説との違い:________________
次に確認する条文・資料:_______
「前は×だったから×」としか言えなければ、答えの記憶が判断を先回りしています。根拠を確かめ、問題文のどの部分と対応するかまで戻りましょう。復習する時間は予備試験の週間計画テンプレートに入れられます。
肢別の後に、年度別の問題へ戻る
肢別は一つの記述の正誤を確かめる練習です。本試験形式では、問題全体の指示や複数の選択肢を踏まえて解答を選ぶ必要があります。肢別だけを繰り返して、本試験形式の練習を省かないようにします。
既習範囲を確認したら、年度別演習の科目選択で刑法を選び、年度単位の問題にも取り組みましょう。何年分をどう使うかは短答過去問の使い方で整理しています。
論文の練習につなぐときは、知識を知っていることと、事実を使って説明できることを分けます。刑法答案ワークシートでは、短い事例を読み、要件と事実を対応させる練習ができます。
よくある質問
毎日何肢解けばよいですか?
解説確認まで終えられる数から始めてください。初日は5〜10肢など少量にし、実際にかかった時間を見て調整します。未習分野と既習分野を同じノルマにする必要はありません。
紙の問題集でも同じ方法を使えますか?
使えます。問題番号の横に印を付け、解説を隠して理由を説明します。アプリを選ぶ場合は、解説・根拠の確認と、復習対象を残す操作を実際に試してください。機能の比較は司法試験の学習アプリ比較を参照できます。
解説を読んでも分からないときは?
同じ肢を続けて解く前に、分からない用語や前提を特定します。基本書・講義でその箇所を確認し、それでも解決しなければ質問できる相手に問題文と不明点を示します。解答を暗記して正解にすることと、疑問が解決することを区別してください。
科目を選び、肢別演習で知識を確かめられます。